今あえてのPDA

今は昔…。まだ、「スマートフォン」の陰も形もなかった(?)頃のおはなし☆

発売モデルを考察

やっぱりかなり改良されている

ソニーとしては、満を持して発売した次世代型高性能端末機器として、携帯電話に次ぐ日常生活を謳歌する上で欠かせないアイテムという立ち位置、的なコンセプトで売りだそうとしたのだろう。結果的に、極論として、そしてはっきりと言ってしまえば、ヒットしなかっただろうというのが世間としての評価だ。何せこの時代にこんなものを使用している方が浮いており、また言われるがまま持ったとしても、そういえばこれってどういう使い方をすればいいんだろう、なんてところに行き着いてしまった人もいるはず。宣伝こそ大きくしたものの、このPDAを使用することで主にどのような日常になるのかというのが、あまり連想できなかったところは敗因だったのかもしれない。

端的にいうと、時代が追いついていない状況でPDAなどというものを開発しても、携帯電話1機‘だけ'所持していれば満足できる人が多すぎたのも影響しているでしょう。当時の筆者のことを考えてもPDAというものを例え知ったとしても欲しいとは思わなかっただろう。むしろ携帯電話の方を欲しがっていたので、念頭に置くこともなかった。こうした人が大多数として存在していたため、どれだけ素晴らしいと唱えても食いつく人は少なかった。

そんなCLIEについてですが、こちらも発売されてから様々なモデルが登場しています。発売開始から終了までで計18回も改良に改良を重ねている、多すぎるのではないかと言いたくなるが携帯も似たようなものなのでそういうものだと考えておこう。ただ変遷の経緯が1年のうちに新型を開発しているので、よほど売り出したかったのだろう。それも叶わなかったので、ソニーにすれば痛手を負っただけに過ぎないのかもしれませんね。

ではそんな変遷を紐解きつつ、考察していこう。

PDAを使ってみる

変遷の経緯

2000年にCLIEが登場・発売された。それから開発に開発を加え続けて企業的努力をしたものの、わずか4年で生産終了の憂き目に合ってしまっている。皆まで言わなくても分かると思いますが、火傷どころではすまない失態と言っても過言ではありません。歴史的なページとして、かつてこういうものが存在していたという記録を残せた事実は評価されても、大衆的に言わせれば所詮そんなものが存在していたのかといった、という程度に過ぎない。

悲しいが、これが現実だろう。さすがにあまり悲観的に物事を見すぎてもしょうがないので、かつて存在していたCLIEの変遷の歴史を年代ごとに少しまとめてみよう。

2000年

PEG-S300/PEG-S500C
初代CLIEモデルとして発売されたが、画面が非常に見づらいと酷評の嵐だったらしい

2001年

PEG-N700C
音楽再生機能とハイレゾ液晶が搭載されたモデル。色々挑戦して、無難に成功した
PEG-N600C
N-700Cの次に発売されたもので、音楽機能が無いバージョンの下位モデル。前者の機種と同時発場だったが、性能差が顕著すぎたため批判を受け続けた
PEG-N750C
前二機種の欠点を踏まえてマイナーチェンジが施されたモデル。ただ改善されても状況は変わらなかった
PEG-T600C/PEG-T400
最新モデルとして、色々取り込みすぎて、色々やらかしてしまった問題作。当然批判という集中豪雨にさらされる羽目に

2002年

PEG-NR70/PEG-NR70V
折りたたみ式CLIEとして、これまでPDAを知らなかった人々に向けて発売された。しかし受け入れられること無く、やっぱり目も当てられない状況になってしまう
PEG-T650C
PEG-T600Cをモデルチェンジしたもの。バッテリー問題が大きく、使用できる時間の少なさがより顕著に出た
PEG-SJ30
PDAというより、携帯ゲームのような機能を売りにしたモデル。迷走し過ぎ
PEG-NX-70V/PEG-NX60
最新OSへと一新して発売された新モデルだったが、欠点がさらに別の欠点を呼び込んで最早収集がつかない状況になる
PEG-NZ90
搭載されたカメラがウリでもあったモデルだが、カメラを使用すると電池消費が加速度的に上がってしまうという問題が表面化
PEG-TG50
これまで発売されたモデルよりも、薄型を意識して開発された。ただ開くと専有面積が以前のものと変わらないという意見が頻出する
PEG-NX80V/PEG-NX73V
NX70の後継機で、それなりに機能としては評価された
PEG-SJ33
基本的な性能を整え、バッテリー時間の拡大が行われる

2003年

PEG-UX50
ノートパソコンを連想した横型のPDAとして発売。当時は世界最小・最軽量を謳っていた
PEG-TJ25
手帳として使用してもらえるようにと開発したモデル。迷走に迷走を呼んで、迷路の奥深くまではまってしまった

2004年

PEG-TJ37
TJ25をベースにして作られたモデルだったが、同時発売されたTH55が好調だったために生産終了が早かったある意味希少モデル
PEG-TH55
売れ行きが好調と言われているモデル。しんかし実際にはCPU動作が緩慢であり、日本版と欧州版では性能に差が生じるなどした
PEG-VZ90
動画や写真の閲覧に特化したモデルで、CLIEシリーズの最終製品となっている
スマホよりPDAが好きなあなたへ

ここから読み解けるのは

このような変遷を繰り返しているわけだが、正直な感想を言わせてもらうと迷走に迷走を重ねていたとしか言い様がない。好調だった機種も存在していると言われているが、かなり限られた範囲での成功と考えたほうが無難だろう。ただそれでも利用していた人が存在していたというのは驚くことでもないが、世間的には使っている姿は見せられないという人もいただろう。

4年間でこれだけの変遷と改良を加え、生産も終了している事を考えるとヒット商品と考えるのは些か早計だと見て取れる。

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