今あえてのPDA

今は昔…。まだ、「スマートフォン」の陰も形もなかった(?)頃のおはなし☆

携帯電話の役割と見比べる

PDA単体としてではなく

PDAの性能が形骸化してしまった原因に、携帯電話の伸びすぎたシェアも遠因の1つでしょう。PDAが開発された当初は、それ単体によって利便性を増していこうとしたのがメーカーやらが考えていた指標となっていましたが、一般大衆たちの反応は極めて悪かった。使用する人たちの層にしても偏りがあり、また利用するにしてもその機能をきちんと活用できているかどうかも定かではない、おまけに過去に発売されたモデルの欠点が原因でPDAに対して期待できない、という声も少なからずあったのではないだろうか。その点については憶測の段階になってしまうためこれ以上言及はしないが、PDAというものの存在が霞となって消えてしまったのは、想定外だったのではないか。

今、タブレット端末を『PDA』と呼ぶ人はいないでしょう。携帯情報端末、という言葉にしても堅苦しくて使わない人が多数のはず。今でいうところのPDA、タブレット端末を利用する人もそれほど多くない状況下で、市場としてもそれほど期待されていたよりかは伸び悩んでいるのではないか。そういう意味でも、携帯電話の国民的普及はPDAの存在を衰退させながらも、機能については発達という道を選択させることに成功している。何と奇妙な状況か、ただこうした近未来の携帯電話が担うことになるであろう役割については既に予測すらも立てられていました。

PDAを使ってみる

ある論文において

携帯電話がいつかPDAのようなマルチメディア端末として活用されるだろうと予測が立てられたのは、奇しくもPDAを各社が推し出し始めた2000年代初頭からだ。その頃はそんなこと無いと思っていた企業もいただろうが、その予測はモノの見事に当たってしまったので洒落にならないと思ったに違いない。ただその後の切り返しという点では評価に値する部分もある。

ちなみに、この頃はどのように携帯電話が将来的に電話以外での使用で活用されるだろうと予測されていたのか、その点を上げてみる。

予測された、新しい携帯電話としての付加価値

  • 電子商取引
  • 各種カードの役割
  • テレビ電話サービス
  • ネット家電の遠隔操作
  • テレビ視聴
  • 交通機関を始めとした、公共施設にて活用できる入場券としての役割

概ね当たっている

近未来の携帯電話活用方法として提示された上記のものは、概ねがその通り現実的に活用されている。電子商取引にしても、EdyやSuicaといった電子マネーを使用している人、交通機関への乗降車時に携帯を使用する人も出てきている。テレビ視聴・テレビ電話サービスにしても利用している人もいることを考えられるため、予測としては十分過ぎるほどの適合率だ。

その中であまり利用用途として広がっていないのは、ネット家電の遠隔操作という点だろう。外からでも自宅の家電を操作するためには、携帯電話などの端末だけでなくそれ以外にも遠隔操作するために必要な機器を購入しなければならないため、よほど好き好んで取り入れなければ広く利用されない。今後遠隔操作が広く普及するためにはメーカー各社が専用のシステムをインストールなどすれば広まる可能性もあるかも知れないが、この点についてはもう少し先になりそうだ。

スマホよりPDAが好きなあなたへ

PDAの存在バランスが崩れた

携帯電話とPDA、およそ普及し始めた時期が重なっていただけにどちらも普及させる事が目的だったとも考えられているが、結果として携帯電話に勝るものはなかったというわけだ。PDAを利用していた人は好色めいた言い方をすると、余程の物好きだったと見て取れる。片や国民的普及により爆発的にシェアを伸ばしている一方で、CLIEのようにあらゆる改良に改良を加えても目に見えて利用している人が増えた実感が得られないくらい、マイナーな市場となってしまった。

こうした点を踏まえると、現在は双方が上手い具合にバランスが取れている状況なのかもしれない。ですがPDAという存在がすでに泡のようになっている中では、あまり意味を成さないと見ていいかもしれない。今になってPDAという名称で出しても、タブレット端末にほかならないだろうと見なされてしまうはず。中々複雑な状況となってしまっているが、こうして見て取れるのは2000年代ではまだまだ世間と技術革新による認識の差が大きすぎたという点だ。

それが未だに尾を引いている一因もある、最新機種を使いたくても利用できない人にとってここ最近発表されたあるニュースを朗報と捉える人もいるはず。

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